売れるDM:宴会景品

こんにちは!コトマーケティング協会マスターコンサルタントの橋本です。

桜前線は北上中ですが、4月は花見や歓迎会などでお酒を飲む機会も多いですよね。

宴会というキーワードで思い出したDMがあります。去年の12月に届いてから気になって捨てられずにいたDMです。

そのDMがこちら。
売れるDM

『伝説の忘年会になる予感!? 景品特集!』

景品パークというビジネスモデルも秀逸ですが、このDMのインパクトは抜群です。
キャッチコピーの「伝説」が想像力を掻き立てます!

私も会社員時代、宴会の幹事を任されたことがありますが、その準備はとても大変です。
ビンゴの景品購入となれば、大変な労力がかかります。

ページをめくると、そんな幹事さんの心を鷲掴みにするような内容が続いていました。
そのページがこちら。

売れるDM

「幹事さんの当日お役立ち虎ノ巻」とあり、準備に不安な幹事さんの不安を取り除いてくれる内容がたくさん書かれています。

『褒められ幹事さんの5つの心得!』として
一、 主役はあくまでも参加者全員!
一、 ぶっつけ本番は禁物!
一、 基本的なマナーをしっかりと守る!
一、 どんな時も笑顔をキープ!
一、 率先して会場を盛り上げよう!

このDMの素晴らしいところはターゲットを『宴会の幹事さん』と明確に絞っているところです。

さらにターゲットである幹事さんにとって必要な情報がたくさん掲載されており、その上で宴会の景品を販売しているのです。

ターゲットの『不』を解消する
幹事さんの立場に成り切って、当日までの不安や不便の解消を最優先して、DMを創ろうという気持ちがガンガン伝わって来ます。

ターゲットの『どんな不満・不安・不便を解消するのか?』という視点がとても大切です。
このDMには、この視点が徹底されています。

DMですから、どうしても商品やサービスの特長をどんどん伝えたくなります。
しかし、残念ながらその視点では、いくら良い商品でも逆にその特長が伝わりにくくなったりします。

とても素晴らしいDMですが、コトマーケティング的にさらにターゲットの気持ちに寄り添うとすれば、実際に不安を解消した『お客様の声』があれば、さらに心にグサッとささるDMになると思います。

『初めての幹事で不安でしたが、景品パークのおかげで上司にこっそり褒めてもらいました!』
『幹事という役割が嫌でしたが、景品選びで自分も楽しめるので来年も引き受けちゃおうかなと思います』

などのお客様の声を伝えれば、「あるある!」の共感を呼び、「これは自分のこと?」という意識付けに繋がり、さらに魅力がアップしそうです。

ターゲットが感じるであろう『不満・不安・不便をどのように解消するのか?』という視点でバリエーションを増やし、伝えていくコトをオススメします。

確実に商品やサービスの特長が伝わりやすくなりますよ!

 

記憶に残る名刺:マンガでマーケティング

こんにちは!コトマーケティング協会、マスターコンサルタントのツヨシです!

木曜日はヤングジャンプの発売日!
帰り道はいつものようにコンビニで立ち読みです(笑)
お目当てはキングダム。秦国の思惑を完全に打ち砕いた李牧の策略に対し、不可解な動きをする王翦将軍。そしてその考えを全く理解できていない飛信隊の信。この戦いはどうなっていくのでしょうか??

と、私はマンガが大好きなのですが
先日「Webマンガマーケティング」という、マンガをWebサイトやランディングページなど販促に活かし、集客につなげてくれるサービスをなされている方と名刺交換させていただきました。

私の会社でもマンガを販促に使うことも多くその効果を理解していますが、この方は徹底されており本当に面白いお話が聞けました。

で、その方の名刺がこちら!

記憶に残る名刺

いいですね〜!
「Webマンガマーケティング」の文字、横のマンガイラスト、集中線、のおかげで何をしている会社か一発でわかります。さらに裏面では具体的なできることや、プロフィール(好きなマンガまで!!)が載っています。

反応してほしい相手を見極め、その人にどう伝えるか?どんなコトを記憶に残させるか?が、よく表されている良い名刺ですね。

もしコトマーケティング的視点で+αを考えるとすれば、キャッチコピー!

マンガがマーケティングに役立つことを知っている私にはとても突き刺さった名刺ですが、そうでない方には、マンガが自分にどう役立ってくれるのか理解されないかもしれません。

なので「Webマンガマーケティング」の文字をターゲットに向けたキャッチコピーに変更して
「マンガを活かして集客UP!」と付け加えてみると、、、どうでしょうか?

コトマーケティング協会の理事長もコラムで書いていました
http://shareco.xsrv.jp/column/64/
「コト売り」の第一歩は、自分の立ち位置を明確にすることです。

ちなみに、こんな偉そうなこと書いている私が使っていた名刺はこれなのですが

記憶に残る名刺
必ず相手に「何屋さんですか?」と聞かれましたからね。(昔ですよ!笑)

名刺はコミュニケーションツールであり、販促ツールでもあります。
会社名とロゴ、役職と連絡先だけの名刺では、販促ツールとしての役割は果たせませんからね。

コトマーケティング的、記憶に残る名刺の視点
「自分は相手にどう役立てるのかを考えてキャッチコピーにする」でした!

ぜひ試してみてくださいね!

 

売れるチラシ:貸会議室

こんにちは!
コトマーケティング協会マスターコンサルタントのツヨシです!

暖かくなりましたが朝晩はまだまだ寒いですね。
さて、今朝会社のポストにこんなチラシが入っていました。

売れるチラシ

貸し会議室のチラシです。
すっきりとしたデザインですが、これを見て「もったいないな〜」と思ってしまいました。

なぜかって「GINZA Room」が一番上に来ているから。「GINZA Room」はこのチラシの商品名です。世の中には商品名を一番上に書いたチラシも多いですが、実は商品名を最初に持って来ると、お客様の興味を引けないため効果が下がってしまう恐れがあります。

お客様は「自分がその商品を使うと、どんな良いコトがあるのか?」に興味があるだけで、「GINZA Room」って商品名に興味を惹かれる人はいませんからね。

売れるチラシを作るコトマーケティング的方法の一つに「キャッチコピーから書く」というのがあります。効果的なキャッチコピーから書くことで、お客様の興味をグッと引けます。お客様に興味を持ってもらってから中身(本文)を読んでいただくと効果が出やすいんですよね。

キャッチコピーって言っても難しいものではありません。このチラシを読んでほしい人に向けて声をかけるように描いてみるだけで良いです。

ちょっとキャッチコピーを作ってみましょうか。

このチラシを拡大すると。。。

売れるチラシ

1、コンシェルジュがついて任せられる
2、照明で雰囲気が作れる
3、コーヒー飲料サービス
4、パソコンレンタル

なるほど。では1で作って見ましょう!
コンシェルジュがいて嬉しい人は、あまり会議室を使い慣れていない方です。
なのでその人に呼びかけるように。。。

で、出来たのがこれ。

売れるチラシ

会議室を使い慣れていない人に絞ってキャッチコピーをつけて見ました。
さっきのよりグッと惹きつけられますね、これだけで反応は大きく変わって来ます。
お客様は「会議室を借りたい」のではなく「セミナーを成功させたい」これぞまさにコト消費ですね。
商品名や社名を書くのは一番最後で大丈夫です。

流れとしては、キャッチコピー(興味を引く)

内容(キャッチコピーに対しての説明&本文)

商品名

連絡先&会社名です。

コトマーケティング的、売れるチラシの視点
「商品名からではなく、キャッチコピーから書く」

ぜひ試してみてくださいね!

 

 

売れるチラシ:ビューティーサロン

先日49歳になり、ますます元気でやりたいコトが沢山ありすぎてワクワクが止まらないコトマーケティング協会マスターコンサルタントの橋本です。
しかし、49歳になると男性であってもシミが出来たり、目のクマがとれにくくなったりが気になり始めます。

そんな時、ふと折り込みチラシが目に入りました。
そのチラシがこちら。

売れるチラシ

『贅沢フェイシャル 10回コースが12,000円で10回も通えます!!』
エステのこと、それほど詳しくない私でもこの値段が安いなぁってことはなんとなく分かります。
確かに安いことは嬉しいコトですが、何かモヤモヤが残っている自分がいました。
逆に一つの言葉に引っかかってしまいました。
『10回も通えます!!』

次にこんな疑問がモクモクと湧いて来ました。
『10回も通わないといけないのか?』
『1回で済まないだろうか?』

『出来れば時間を短縮したい!』という私の要望に応えてくれるのか?
もう少しチラシを見て、私の疑問を解消してくれる内容がないか探してみました。

売れるチラシ

色々と探して、チラシの裏面にようやく見つけました!
『回数を重ねることで、シミくすみが解消され、若々しいお肌へ導きます。』

回数を重ねることが大事なんだということをこの説明でようやく納得出来ました。
10回コースにした理由があれば、それをしっかり伝えたほうがいいですよね。

「なぜ」の理由をしっかりと伝える
コトマーケティング的に贅沢フェイシャルコースがどんな不を解消してくれるのかを端的にキャッチコピーで表現するとこんな感じです。

『若々しいお肌をたぐり寄せる!贅沢フェイシャル10回コース12,000円
 ~肌細胞活性化を実感して欲しいので、10回コースをご用意しました~』

お客様の視点で『贅沢フェイシャル10回コース』の理由を表現してみました。

『なぜ10回コースを受けて欲しいのか?』
『この贅沢フェイシャルコースは誰にオススメなのか?』

チラシを書く場合に、ついつい伝えたいコトを詰め込んで書いてしまいます。
しかし、残念ながら伝えたいコトを書いても伝わるとは限りません。
お客様が疑問の中に『どんな不満・不安・不便を解消するのか?』という視点で伝えたいコトを書いてみることをオススメします。

まずはお客様の『不満・不安・不便』をどんどん書き出し、伝えたいコトとのリンクに取り組みましょう!
その繰り返しからコトマーケティング的な伝え方が段々分かってくると思います。
お客様の反応を見ながら、お客様が本当に知りたい『なぜ?』の理由をしっかりと伝えていきましょう!

売れるチラシ:ヘアーサロン

いつも同じヘアーサロンに行きますか?それともそのときの気分ですか?

こんにちは、みちのく草食系、コトマーケティング・マスターコンサルタントの米谷仁です。

ボクは仙台に住んでいますが、講演やコンサルティングなどの仕事で全国に出向いており、出張先でいろいろなヘアーサロンで髪を切っています。

店内の雰囲気やPOP、店頭看板、その後に届くかもしれないDMなどは今後の仕事の参考になりますし、髪を切ってもらっている間、どんな販促をしているのか、どんなツールを使っているのか、お客様の反応はどうか、など具体的な内容をお店の人にジックリ聞くコトが出来ます。

もちろん地元でも毎回違うヘアーサロン。先日入ったお店で見せてもらったチラシが、コレ。
これをコトマーケティング的視点でチェックしてみると…

売れるチラシ
(表面)

売れるチラシ
(裏面)


惜しいぃぃぃぃいいいい…

読みにくいアルファベットの店名に、ちゃんとカタカナ方が入っていますし、裏面には店長の顔写真やプロフィールも入っていて、この人が髪を切ってくれるのかと分るだけでも安心感があるので、それは良いと思います。

でも…

表面には画像が4点と店名が入っているだけ。何の予備知識もない人が見たら、コレ、ショットバーにしか見えないかもしれません。裏面のメニューを見て初めてヘアーサロンだということに気づきますが、他のヘアサロンと何がどう違うのかが全く伝わってきません

お客さまに対して一番伝えたい内容を店長に聞いてみると「マイクロスコープで診断しながら、それぞれの人に合った薬剤やヘアケアを提供することで、毛髪や頭皮を健康にしたり、サロンでつくった髪型を自宅でも再現したりできるようになることを伝えたい」とのこと。

それ、どこにも書いていませんよね…

一番伝えたいコトなのに書いていなかったら、絶対に伝わりません。
このお店がターゲットにしたい人は、お店の雰囲気や内装がカッコイイから来るわけでも、他の店より金額が安いから選ぶわけでもありません。

誰にとって、どんなしあわせなコトがあるのか。
誰の、どんな「不」(不足・不満・不都合など)を解決できるのか。
それらをキャッチコピーにしてしまうと良いかもしれません。例えば…

(キャッチコピー)
髪のハリ・ツヤ・コシに薄々不安を感じているあなたへ!!

(サブキャッチ)
~髪や頭皮の元気を取り戻すには、あなたの状態に合わせてケアすればイイんです♪~

こんな風に必要としている人に対して、必要としている情報を大きく、分りやすく掲載していくと、お店の価値や選ぶ理由が伝わりやすくなりますよね!

一番言いたいコトを書いていないチラシ…

信じられないかもしれませんが、世の中には、実はこんな事例がたくさんあります。自社のチラシを作るときは、印刷する前の校正の段階で、まったくの第三者にチェックしてもらってみてください。意外な盲点が見つかったりするものです!

「誰にどんなコトができるのか?」これをシッカリ考えて伝えていくと、反応はグッと良くなります。せっかくチラシを作るのですから、売れるチラシに仕上げていきましょうね♪

協会サイトがリニューアルしました

 

いつも一般社団法人コトマーケティング協会、公式ホームページをご覧いただきありがとうございます。この度公式ホームページを全面リニューアルしました。より見やすく、より使いやすいホームページとなるよう、さらに運営を進めて参りますので、どうかよろしくお願いいたします。

主なリニューアル点は、下記のとおりです。

1、全体のデザインに統一感を出しました。
今までの色を大切にしつつ、色によるまとまりが出て、さらに分かりやすくなるよう統一感を出しました。

2、利用しやすいナビゲーション
各種コンテンツが利用しやすいように、高い視認性と利便性の向上を図りました。

3、コトマーケティングの考え方をもっと楽しく&詳しく
協会のことをもっと知っていただけるよう、講座内容を詳しくまとめました。またコラムやブログで気軽にコトマーケティングを理解していただける記事も随時更新していきます。

4、人に焦点を当てる
協会に所属する認定講師のご紹介をはじめ、受講してくださった参加者の声も増やしていき、もっと身近に感じていただけるサイトを目指します。

今後とも、分かりやすい、使いやすいホームページの運営を目指し、内容の充実を図って参ります。

一般社団法人コトマーケティング協会
事務局

3,商品力だけではやっていけない!価格競争から抜け出すための2つの力

「時代の変化についていけないと、売上げは確実に減少する」
ホント、そうなんですよね。

時代の変化に合わせるように企業を変化させる

激変の時代、時代の変化に合わせるように企業を変化させることが重要。
それは分かっているけど、どうすればいいの?
そもそも、時代が変わると、どうして売上げが凹むの?

これを、どうにか分かりやすく説明できないかと考えて、絵を書いてみました。

商品力だけでは難しい

土地に建物を建てることに置き換えてみると分かりやすくなる。

土地(土壌)=景気やビジネスの環境
基礎工(土台)=会社としての土台
建物=売上げ

としてくださいね。

時代が変わり、環境が変化したってことは土壌が変わったということ。
土壌が変われば、そのままの土台では建物が傾いてしまう。

だから、土壌に合わせた土台作りをしないといけない。
きちっとした土台ができれば、ちゃんとした売上げが立つということ。

では、この「土台」についてもう少し詳しく考えてみると・・・

モノが売れた時代は、モノが必要だった。
だから、会社の土台は「モノ」中心でよかった。
つまり「商品力」という土台があれば、しっかりとした売上げがたったのです。

でも、モノが売れなくなって、どんどんモノが余りだしてからは、
「商品力」だけでは、もう売上げが立たなくなってきた。

今の時代に必要な「力」

では、いまの時代は「どんな力が必要なのか?」

商品力はあって当たり前です。
その上に「コンテンツ力」と「発信力」を身に付ける必要がある。
この2つの力が売上げに直結する時代だと実感しています。

「商品力」だけでは、もう売れない。
「商品力」以外に大切な二つの力、それが「コンテンツ力」と「発信力」です。

「コンテンツ力」×「発信力」=売上げ

これが、いまの時代の売上げの公式になっている。

ここで、コトマーケティング的に「コンテンツ」の意味を明確にしておきますね。

【コンテンツ=お客様にとって役立つ情報と行動】です。

では、この「役立つ情報」ってなんだろう?ということを、
もう少し具体的にしていきます。

コンテンツのヒントは、お客様との接点にある。
そう実感しています。

例えば、

・お客様からよく聞かれる質問
・お客様からよくいただく問い合わせ
・お客様と話をしていて「知らなかった」と感心されたこと
・お客様に「もっと聞きたい」と食い付きの良かったこと
・お客様から「勉強になった」「参考になった」などと言われたこと

これらを、気付いたら書き留めておいてください。
それが、ヒントになります。

例えば、ケーキ屋さんだったら、
店頭で「手土産には何がオススメですか?」って聞かれるとすると、
そうか!手土産選びに迷ってるんだな~ってことで、
【手土産の選び方】というコンテンツをつくるヒントになる。

例えば、洋服屋さんで、
「斜めに柄が入っていると細く見えるんですよ」とお客様にいったら、
「え~そうなの!?それもっと教えて!」って言われたとすると、
【柄や着こなしで痩せてみえる工夫】というコンテンツをつくるヒントになる。

例えば、布団屋さんで、
「羽毛布団の手入れって、どうしたらいいの?」と、
たくさんのお客様から聞かれたら、
【羽毛布団の手入れ方法】というコンテンツのヒントになる。

例えば、化粧品屋さんで、
「この目の下のシミって気になるのよね」とお客様に言われて、
「その場所のシミって、どうしてできるかご存知ですか?」というと、
「なにそれ!?聞かせてよ!!」と食いついていたとすると、
【目の下のシミって、どうしてできるの?】ってのもコンテンツになる。

まずは、こんな感じでお客様との接点のある場所で
アンテナを立ててみてくださいね。

これが「コンテンツ=役立つ情報と行動」を整理する第一歩です