売れる看板:買う理由を与える

こんにちはコトマーケティング協会マスターコンサルタントのツヨシです!
先日家族で高尾山へ行ってきました☆ 日差しもよく風も穏やかで(富士山もばっちり見えました!)最高の日和でとても気持ちが良かったです♪

帰り道、蕎麦でも食べようかと駅前まで来たら何やら人だかりが。。。

お団子屋さんでした!

でも見てみると、団子も他のお団子屋さんとあまり代わり映えしないし(すみませんw)なぜこのお店だけこんなに人だかりが出来ているのか、不思議でした。

そこで、よ〜く見てみると。。。

食べ終わったら「くし」をお持ちくださいね!
10円お返ししております。

なるほど!!
食べ終わった串を返すために歩きながら食べないで、店の周りで立ち止まって食べていたのですね!

人気(ひとけ)は、人気(にんき)とも読み、繁盛店にはとても必要な要素。
行列商法ではありませんが、サクラを使ってわざと行列を作らせるお店もあるほどで、あれだけの人だかりを10円の返金で作り出しているとは。。。

素晴らしい!!!

 

しかも、さらによく見ると

他店では引き取りしません → うちの店の前で食べてね

そしてさらに!

自然環境保護のため協力してね!

返金(値引き)の理由まで書いてあって
もう、完璧なストーリーですね!!
久しぶりに感動しました!

ええ。もちろん家族で3本いただきましたよ(笑)
味は普通でしたが。。。

イラストも可愛く、とても素敵な看板でしたが
コトマーケティング的に付け加えるとすれば「キャッチコピー」ですね。

「高尾山名物 焼き団子」の商品名がキャッチコピーになっていると、他のお店との違いも全く分からず、先ほどの秀逸な仕掛けも団子が食べたくて購入した人にしかわかりません。

なのでここは、

大好きな高尾山を
焼き団子で守ろう!

当店ではみんなの高尾山の自然を保護するため
お買い上げ頂いた串の返金を行っております。
高尾山といえば焼き団子、美味しく食べて
美しい自然を守りましょう!

等にすれば、その時団子がそれほど食べたくなくても「高尾山の自然を守る」という理由があれば「じゃあ食べてみようかな?」って行動を則せるはず。

僕の場合、理由は違いますが蕎麦を食べられなくなりました(笑)

コトマーケティング的売れる手書き看板のコツ
『キャッチコピーは商品名を入れない』でした!

皆さんもやってみてね☆

 

 

木下 剛志
この記事を書いた人
木下 剛志
株式会社写楽 代表取締役
1971年生まれ、大阪府東大阪市出身
元フランス料理のシェフという異色の経歴ながら、28歳でデザイナーに転身し2002年、東京に株式会社写楽を設立。「売上を上げるためのデザイン」を追求し、マーケティングをはじめ、心理学や行動経済学を取り入れた販促セミナー、企業コンサルティングや、販促ストーリーの企画、デザイン制作物は多くの企業に評価されている。
また「デザイナーにこそ、マーケティングの力を」との想いから、全国のグラフィックデザイナー、WEBデザイナー向けに特化したコトマーケティングセミナーを開催している。
2016年コトマーケティング協会 マスターコンサルタント認定

売れるチラシ:ターゲットに刺さるメッセージを考える!

こんにちは。コトマーケティング協会 マスターコンサルタントの橋本です。

先日、健康診断に行って来ました。最終結果はまだですが、残念ながら体重やウエストが去年とほとんど変わっていませんでした。なぜ残念かと言えば、今年に入ってから糖質オフダイエットと呼ばれるものにトライしていたからです。

しかし、なかなか成果にはつながりません。
特にウエストはなかなか落ちてくれませんねぇ~

そんな私の心を察してか?『加圧トレーニング』のチラシがポストインされていました。
そのチラシがこちら。

売れるチラシ

加圧トレーニングって言葉を「聞いたことがある程度の私」には、残念ながらこのチラシは全く響いてきませんでした。
これはとても勿体無い。

チラシでお客様に商品やサービスの魅力を伝えるには、キャッチコピーがとても重要になります。

今回のチラシで言えば、『加圧トレーニング ここまで進化した!!』というのがキャッチコピーに当たるのですが、これはすでに加圧トレーニングを知っている人には良いですが、私のような知らない人には、どう進化したのか?そもそも加圧トレーニングがどんなものなのか?自分に必要なものなのかさえ分かりません。
これでは興味を持って、読み進めてもらうことは非常に難しくなります。

では、どうすればいいか?

コトマーケティング的に、オススメのキャッチコピーの伝え方があります。
そのうちの一つが『ターゲットに呼びかける!』で、その商品の一番のターゲットだと思う人に、ダイレクトに呼びかけて伝えるのです。

『加圧トレーニング』について調べてみると、筋肉の付け根をゴムチューブなどで縛ることによって、血流を滞らせた状態で軽い負荷のトレーニングでも筋肉を勘違いさせて効果的なトレーニングが出来るとのこと。どうやら体の負荷が少なく、短期間でお腹を凹ませるのに効果がありそうです。

では、お腹周りが気になる忙しい中高年、つまり私自身のような人をターゲットにして呼びかけてみましょう!

夏になりクールビズの格好になると、お腹周りの肉が目立ってしまいます。
そんな私にとって、体の負荷が少なく短期間でお腹を凹ませることが出来れば、かなり魅力的です。

そこでこんなキャッチコピーを考えてみました!

『クールビズで隠し切れないお腹が気になるあなたへ!
「最近スッキリしてるけど、なんかやってるんですか?」って女子社員に言わせてみませんか?』

こんなキャッチコピーで呼びかけられると『えっ、それって何?』と気になりませんか?

このように、ターゲットにとって『どんな良いコトがあるのか?』のアイデアをどんどん出して、呼びかけるようなキャッチコピーを創ると反応が出やすくなります。

商品やサービスが変わっても同じです。

『誰に?どんな良いコトがあるのか?』というコトマーケティング的『売れるチラシの視点』を持って、どんどんチャレンジして下さい!

 

 

橋本 英雄
この記事を書いた人
橋本 英雄
1968年、大阪府枚方市生まれ。
関西大学卒業後、(株)リクルート「ケイコとマナブ」事業部で企画推進営業を経て、アサヒ・ドリーム・クリエイト(株)に入社、2004年代表取締役に就任。1000社以上、リピート率90%の販促ツール製作事業の経験を生かし、2014年マーケティング企画事業を開始。商品・サービス・人・企業の真の価値を共に発見し伝える「真価発伝クリエイター」として活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。

売れるチラシ:学習塾

こんにちは!コトマーケティング協会マスターコンサルタントの橋本です。

ゴールデンウイークも終わり、これから新生活が落ち着いてくる時期ですが、我が家の中学1年の息子のために塾探しを始めました。

有名塾、聞いたことがない塾などとにかく先入観を持たず、情報収集してみました。
同じ学習塾のチラシでも各塾の特長がかなり違います。
合格実績を全面に打ち出すところ、学習メソッドをPRするところ、先生の顔と声を出し親近感をイメージさせるところなど様々です。

そんな中、私の目に飛び込んで来たのがこのチラシです。

売れるチラシ

武田塾が大きく目立っています。

さらに裏面はこんな感じです。

売れるチラシ

塾長も登場され、塾に対する思いを語っています。

見た目のインパクトはかなり強い内容になっています。

インパクトはあったのですが、私は読み進めようという気持ちにはなれませんでした。

なぜ、もっと読んでみたい!という気持ちにならなかったのか?
ここで勝手にチラシ検証をしてみたいと思います。

コトマーケティング的チラシのルールに「キャッチコピーに商品名を入れない」というものがあります。

このチラシで一番目立つキャッチコピーは「武田塾」です。
「武田塾」はまさに商品名です。「武田塾」を知らない私にとって、「武田塾」という言葉ではなかなか背中を押されないのです。

では、どんなキャッチコピーなら、「武田塾」を知らない人の背中を押すことが出来るのでしょうか?

まずはターゲット像を考えてみましょう!
・子どもの成績が上がらずに悩んでいる親
・子どもがなかなか勉強してくれなくて悩んでいる親
・子どもの上達が遅くてあせっている親

ここでコトマーケティングのキャッチコピーの作り方の5つのポイントのうちの一つ、
「ターゲットに呼びかける」を活用して、今回のチラシのキャッチコピーを考えてみました。

「子どもが自分から進んで勉強してくれたら嬉しいですよね?」
「子どもの学力向上を確実に実感したくありませんか?」

いかがでしょうか?
ターゲットである親が思わず「そうそう!」と返事をしたくなるようなキャッチコピーを意識して創ってみましょう!

少し視点を変えるだけで、ターゲットの背中を押すことが出来ます。
ぜひトライして下さい!

 

橋本 英雄
この記事を書いた人
橋本 英雄
1968年、大阪府枚方市生まれ。
関西大学卒業後、(株)リクルート「ケイコとマナブ」事業部で企画推進営業を経て、アサヒ・ドリーム・クリエイト(株)に入社、2004年代表取締役に就任。1000社以上、リピート率90%の販促ツール製作事業の経験を生かし、2014年マーケティング企画事業を開始。商品・サービス・人・企業の真の価値を共に発見し伝える「真価発伝クリエイター」として活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。

売れるチラシ:貸会議室

こんにちは!
コトマーケティング協会マスターコンサルタントのツヨシです!

暖かくなりましたが朝晩はまだまだ寒いですね。
さて、今朝会社のポストにこんなチラシが入っていました。

売れるチラシ

貸し会議室のチラシです。
すっきりとしたデザインですが、これを見て「もったいないな〜」と思ってしまいました。

なぜかって「GINZA Room」が一番上に来ているから。「GINZA Room」はこのチラシの商品名です。世の中には商品名を一番上に書いたチラシも多いですが、実は商品名を最初に持って来ると、お客様の興味を引けないため効果が下がってしまう恐れがあります。

お客様は「自分がその商品を使うと、どんな良いコトがあるのか?」に興味があるだけで、「GINZA Room」って商品名に興味を惹かれる人はいませんからね。

売れるチラシを作るコトマーケティング的方法の一つに「キャッチコピーから書く」というのがあります。効果的なキャッチコピーから書くことで、お客様の興味をグッと引けます。お客様に興味を持ってもらってから中身(本文)を読んでいただくと効果が出やすいんですよね。

キャッチコピーって言っても難しいものではありません。このチラシを読んでほしい人に向けて声をかけるように描いてみるだけで良いです。

ちょっとキャッチコピーを作ってみましょうか。

このチラシを拡大すると。。。

売れるチラシ

1、コンシェルジュがついて任せられる
2、照明で雰囲気が作れる
3、コーヒー飲料サービス
4、パソコンレンタル

なるほど。では1で作って見ましょう!
コンシェルジュがいて嬉しい人は、あまり会議室を使い慣れていない方です。
なのでその人に呼びかけるように。。。

で、出来たのがこれ。

売れるチラシ

会議室を使い慣れていない人に絞ってキャッチコピーをつけて見ました。
さっきのよりグッと惹きつけられますね、これだけで反応は大きく変わって来ます。
お客様は「会議室を借りたい」のではなく「セミナーを成功させたい」これぞまさにコト消費ですね。
商品名や社名を書くのは一番最後で大丈夫です。

流れとしては、キャッチコピー(興味を引く)

内容(キャッチコピーに対しての説明&本文)

商品名

連絡先&会社名です。

コトマーケティング的、売れるチラシの視点
「商品名からではなく、キャッチコピーから書く」

ぜひ試してみてくださいね!

 

 

木下 剛志
この記事を書いた人
木下 剛志
株式会社写楽 代表取締役
1971年生まれ、大阪府東大阪市出身
元フランス料理のシェフという異色の経歴ながら、28歳でデザイナーに転身し2002年、東京に株式会社写楽を設立。「売上を上げるためのデザイン」を追求し、マーケティングをはじめ、心理学や行動経済学を取り入れた販促セミナー、企業コンサルティングや、販促ストーリーの企画、デザイン制作物は多くの企業に評価されている。
また「デザイナーにこそ、マーケティングの力を」との想いから、全国のグラフィックデザイナー、WEBデザイナー向けに特化したコトマーケティングセミナーを開催している。
2016年コトマーケティング協会 マスターコンサルタント認定

魅力的なキャッチコピーの創り方

魅力的なキャッチコピーの創り方

毎日刺激的な出会いからアイデアが出まくってワクワクが止まらない、コトマーケティング協会マスターコンサルタントの橋本です。

最近参加した異業種交流会で凄い衝撃を受けました。
それは1分間スピーチでの自己紹介でした。魅力的な経営者とイマイチの経営者に明確な違いを感じたのです。

『同じ人間なのになぜこんなに違いがあるのだろう?』

魅力的な経営者の共通項は、シンプルで分かりやすい自己紹介でした。
シンプルで分かりやすいをもう少し深掘りしていきましょう!

コンセプト

創業30年を超えるレストランオーナーからのご相談。
『昔は大盛り料理でお客さんが沢山来てくれたけど、最近はなかなか・・・』
大盛り料理での成功体験からなかなか抜け出せず、レストランのコンセプトにお悩みでした。

それでは、一緒に新しいコンセプトを創りましょう!

ターゲット

『どんなお客様に来て欲しいですか?』
『どんなシーンで利用して欲しいですか?』
『食べ終わった後に言って欲しい言葉は?』
質問を繰り返す中で、来て欲しいターゲットを明確
にしていきました。

出て来たターゲットイメージは『健康に気を遣うけど、いっぱい食べたい人!』になりました。

キャッチコピー創り

このターゲットに一言で伝わるキャッチコピーを創ります。
ここでコトマーケティングにおいて、最も大切な問いを深めていきます。

誰にどんな良いコトがあるのか?それはどうして出来るのか?

そして出て来たキャッチコピーが『ヘルシーVSボリューム』。
メインメニューは野菜とお肉たっぷりのスチーム料理になりました。

オーナーの長年のこだわりである『お腹いっぱいになって帰ってもらいたい!』という思いと最近の健康志向を対決させながら両立させることが出来ました。

これからの未来が見えず、少し元気をなくしていたオーナーの表情はもやもやが消え、スッキリした表情に変わりました。

魅力的なキャッチコピー創り

未来が見えないって本当に不安ですよね。
激動の時代に先が見えなくなって悩んでいる経営者はたくさんいます。

今こそ会社の未来を照らすシンプルで分かりやすいキャッチコピーが必要です。
コトマーケティングの第一歩は魅力的なキャッチコピー創りです。

『誰にどんなコトができるのか?それはどうして出来るのか?』
この問いを徹底的に深掘りしていきます。

はじめは慣れないコトですが、ここでコトマーケティングで活用される『キャッチコピーの創り方』をご紹介します。

この5つの法則に沿っていけば比較的簡単にキャッチコピーを創るコトが出来ます。

1. ターゲットに呼びかける
2. お客様の声をそのまま使う
3. 具体的な数字を使う
4. 自分の好きな理由を書く
5. 知らないことを教えてあげる

ぜひトライしてみて下さい!
いっぱいアイデアが出て来て、明るい未来にワクワクしたいですね!

橋本 英雄
この記事を書いた人
橋本 英雄
1968年、大阪府枚方市生まれ。
関西大学卒業後、(株)リクルート「ケイコとマナブ」事業部で企画推進営業を経て、アサヒ・ドリーム・クリエイト(株)に入社、2004年代表取締役に就任。1000社以上、リピート率90%の販促ツール製作事業の経験を生かし、2014年マーケティング企画事業を開始。商品・サービス・人・企業の真の価値を共に発見し伝える「真価発伝クリエイター」として活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。